◆ 下関北九州道路 ◆
本州-九州の大動脈である関門橋・関門トンネルは 関門海峡を越えて地域の生活や経済活動を支えています。
▼ 下関北九州道路は、古くから一体の都市圏を形成する下関市・北九州市の都市部を結び、東アジアのゲートウェイとしての関門地域の強みや特色を活かし、更なる地域の自立的発展に大きく寄与します。
▼ 関門地域における安定的な交通機能の確保や本州と九州の連絡を強化し、大規模災害時における代替機能の確保の観点からも、重要な役割を担う道路です。
▼ 産業:海峡を越えた産業連携
・下関市と北九州市との間では、「下関ふく」や「合馬たけのこ」などの地域ブランドをはじめとした様々な農水産品が流通
・イギリスやフランスに匹敵する自動車産業!
・海峡を横断する部品輸送の7割以上が自動車輸送!
(部品重量の割合)
▼ 生活:海峡を越えて一体となった生活圏
・わずか約2kmの海峡を挟んで約120万人の都市圏を形成!
・北九州市-下関市間の通勤・通学の往来が約1万人
▼ 災害対応:海峡を越えた災害への対応
・全国から被災地へ!熊本地震の際には、『関門橋』を通行して支援車両が駆け付けた!
・自衛隊車両は約7,000台が通行(※山口県調べ)
▼ 観光:海峡をはさんで歴史・文化遺産などが多数存在
・「明治日本の産業革命遺産」
世界遺産登録(H27.7)<萩(5資産)・八幡(2資産)>
・「関⾨”ノスタルジック”海峡」
日本遺産登録(H29.4)<関門海峡:下関市及び北九州市
(42文化財)>
・下関市と北九州市の観光連携
『「かんもん海峡都市」観光まちびらき・形成連携事業』を推進
→かんもんスイーツ総選挙、かんもん夜市などのイベントを実施
「関門海峡Navi」サイトでの情報発信(関門地域連携推進協議会)
→関門海峡エリアのさまざまな最新情報と観光スポットを紹介
(エリアマップ、イベントガイド、観光モデルコース等)
生命線である2本のルート(関門橋・関門トンネル)は補修工事や事故のため、通行止めが起きており、物流や交通に支障をきたしています。
▼ 老朽化する関門橋・関門トンネルの頻発する通行止め
・関門トンネルの通行止め時間は全国の高速道路ワースト1位(H26)
※対象道路:NEXCO3社が管理する高速自動車国道及び一般有料道路
・要因別: 工事(1 位: 1,440時間) 、事故・その他(8位:49時間)
※出典:国土交通省HP
▼関門トンネルや高速道路が通行止めになると、国道2号・3号・199号など幹線道路が著しく渋滞 します。このため、下関・北九州地域全体の物流や交通に支障をきたします。
■ 関門橋(延長1,068m)
・開通:昭和48年11月(44年経過)
・交通量:38,253台/日(平成29年度)
■ 関門トンネル(延長3,461m)
・開通:昭和33年3月(60年経過)
・交通量:27,920台/日(平成29年度)
下関北九州道路には更なる地域の発展に向けて、様々な役割が期待されています。
▼ 暮らし
・両市中心部を近づけることで、交流人口の増加、生活圏の拡大を図ります。
・海峡を跨いだ両市の交流⼈口の増加
⇒都市拠点の賑わいの創出
・生活圏の拡⼤により通勤・買い物等の利便性の向上
⇒定住化を促進
▼ 産業・物流
・本州や九州の玄関口である多様な産業・物流の拠点の連絡性を高め、多重性を確保し、円滑で安定した物流を実現します。
・本州と九州の玄関口として海峡を挟む多くの物流拠点が存在
・関門トンネル・関門橋の代替性が確保され、自動⾞交通の信頼性が向上
⇒生産性の向上・新たな企業間の取引の創出
・関門地域の物流拠点間の連絡性を向上
⇒広域物流拠点としての機能強化
▼ 観光
・関門海峡のまわりに点在する観光資源を有機的に繋げ、海峡を跨いだ循環型周遊ルートを形成します。
・近年クルーズ船寄港回数が急増
・世界遺産をはじめ、多様な観光資源が多く存在
・海峡を跨いだ循環型観光周遊ルートの形成
⇒地域観光の魅⼒の最⼤化
下関北九州道路の早期実現に向けて、官民が一丸となって取り組んでいます。
・下関北九州道路整備促進期成同盟会 会長 山口県知事 村岡 嗣政
・下関北九州道路建設促進協議会 会長
(一社)九州経済連合会 会長 麻生 泰
・下関北九州道路整備促進山口県議会議員連盟 会長 山口県議会議員 塩満 久雄
・下関北九州道路整備促進福岡県議会議員連盟 会長 福岡県議会議員 中尾 正幸
・下関北九州道路整備促進北九州市議会議員連盟 会長 北九州市議会議長 井上秀作
・下関北九州道路整備促進下関市議会議員連盟 会長 下関市議会議長 戸澤 昭夫
・(一社)中国経済連合会 会長 苅田 知英
・(一社)九州経済連合会 会長 麻生 泰
・(一社)中国経済連合会・(一社)九州経済連合会関門連携委員会 委員長 (株)山口銀行取締役頭取 吉村 猛
整備促進に向けた取り組み
▼ 下関北九州道路整備促進大会
山口・福岡両県並びに下関・北九州市の官民関係者が出席し、下関北九州道路の早期実現を図るよう決議
▼ 平成30年3月 国への要望決議
1.早期に、事業化に向けた計画段階評価に移行させること
2.高度な技術力や知見が必要であることから、
引き続き2県2市、経済界が一体となって調査検討を進めるとともに、必要な予算を確保すること
3.平常時・災害時を問わない安定的な輸送を確保するための「重要物流道路」として位置付けること
平成30年3月 下関北九州道路整備促進山口県議会議員連盟会長として挨拶(小倉ステーションホテル)

▼ 政府等への要望
下関北九州道路整備促進期成同盟会など関係団体で国土交通省に対し、下関北九州道路の早期実現などを山口・福岡・下関・北九州の2県2市と議会・関係団体が一緒に要望を行った。
平成27年8月 石井国土交通大臣への要望

平成27年8月 麻生財務大臣への要望

平成29年4月22日 石井国土交通大臣 視察同行

▼ 下関北九州道路調査検討会
国の地方整備局の参画も得て、行政及び経済界の実務者レベルで組織する『下関北九州道路調査検討会』を設立。「概略ルート等」「構造形式」「整備手法」の3つの観点から基礎的な調査検討を進めている。